同年代の知人がまだ時々献血していると聞いて、驚きました。頭が下がります。
69歳までは献血可能ですが、65歳以上での献血は、60~64歳での献血経験がある場合に限られるようです。
過去十年以上も献血せずに65歳になった私は、残念ながら今後はもう献血をすることができません。
心臓外科医時代には、日赤の献血血液を使わせていただき、患者さんに輸血をするのが日常でした。
医師になったばかりの頃(昭和末期)は、日赤以外の、一般の供血者からの血液を使うこともありました。
患者さんの職場の同僚や知人などの中から、血液型が同じ供血候補者を、事前にリストアップしてもらいます。
肝機能やウイルス検査等をして、手術当日その方々に集まっていただき、新鮮血を採取していました。
新鮮血には、赤血球のみならず凝固因子や血小板も豊富で、止血のためにも有用だったのです。
C型肝炎ウイルスがまだ発見されていなかった当時、供血者からの輸血により感染が起きた可能性はあります。
ちなみにこの時期は、止血用に「非加熱血液製剤」を使うこともありました。薬害エイズの原因薬の1つです。
思い出すのは某大学病院時代。夜中の緊急手術の際に、輸血の全工程を私が1人で実施したことがあります。
輸血部に行き血液製剤を選び、患者血液との適合検査をして、放射線を照射し、手術室に運んで輸血しました。
しかし深夜とは言え、担当医が全部1人でやらなきゃならない病院ってどうかと思いましたけどね、当時は。
心臓手術においては、手術技術や補助手段が低侵襲化し、自己血貯血など輸血を減らす工夫も進歩しています。
ですが輸血はいまでも必要です。なのに近年、若い人の献血が減り、献血者層の高齢化が進んでいるとのこと。
献血していない私が言うのも心苦しいですが、とくに若いみなさん、献血をお願いします。
(写真は、日本赤十字社のサイトより、はたちの献血のプロモーション画像)

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