お役所や銀行など、サービス業なのに土日祝日を休んでいる組織がありますね。
一方でデパートなどは、まさに週末・休日こそかき入れ時でもあり、店休日は火曜日とかだったりします。
さらにスーパーやコンビニに至っては、年中無休です。利用者はそれが当たり前と思っています。
さて医療機関はどうでしょう。入院施設のある病院等では、少なくとも病棟は年中無休の24時間態勢です。
しかし外来は通常、休日は休診です。病気が曜日を問わず発症するというのにです。
したがって休日の診療は、病院の救急外来か休日当番医が担当することになります。
当院のように、自主的に毎週休日診療を行っているような酔狂な医療機関など、稀有な存在です。
お役目として休日の地域医療を担う休日当番医には、診療報酬において休日加算が認められています。
ところが当院のように、常として休日診療を行う医療機関では、休日加算が認められていません。
「好きで休日診療してるんでしょ」という解釈なのです。一年中、休日の地域医療を担ってるというのにです。
こういう診療報酬体制もネックとなって、常時休日診療してやろう、という医療機関が増えないのです。
さて、どうやら自民・維新連立政権になりそうです。次の診療報酬改定は、かなり厳しいものになるでしょう。
高市氏は医療機関への理解を示していますが、維新の会は以前から医療費削減を強く打ち出しています。
せいぜい落とし所は病院への補助金程度で、診療報酬全体は据え置かれるか、減らされる可能性すらあります。
診療報酬は医療者の生活費です。財政問題を理由に国が自由に減らし放題にできるものではないはずです。
(写真は、「救急医療マモルンダーマン」のサイトより)

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