生活習慣病外来では、腎機能が低下している方に限らず、「減塩指導」を行っています。
日本人は1日平均10g程度摂取しているとされていますが、推奨する塩分摂取量は、1日6g以下です。
診察室の壁に「主な食品の塩分含有量」のポスターを貼っているので、私自身、ときどき眺めています。
ご飯0g、食パン4枚切り1g、スパゲッティ1食分2.7g。みなさん、ご飯を食べましょう。
サッポロ一番塩ラーメンのCM見てたら、「減塩」を謳っていました。
塩ラーメンで「減塩」って矛盾してない?と最初は思いましたが、塩ラーメンだからこその減塩なのでしょう。
その減塩ラーメンは、1食当たりの食塩相当量が4.3g(うちスープに2.6g)。ならばスープは残しましょう。
とは言え、麺がスープを吸っているでしょうから、スープを残したつもりでも5gぐらいの塩分摂取かも。
ちなみにオリジナルの塩ラーメンは、食塩相当量が6.1gと、単品で即アウトです。
私はもう何年も、冷や奴には醤油をかけないし刺身にもほとんど使わないようにして、薄味には慣れています。
なので先日某所でつけ麺を食べたときに、もの凄く塩辛く感じました。でも実は、美味しいと思いました。
以前札幌に行ったときも、味噌ラーメンをスープも半分ぐらいはすすりました。だって、美味しかったのです。
薄味に慣れた身なのに、ときに濃い味に惹かれてしまいます。まだまだ修行がたりません。
塩分を摂り過ぎたら、その後で甘い物をたくさん食べて「中和」できたらいいんですけど、たぶん余計悪い。
(写真は、日本腎臓財団の刊行物「腎不全を生きる」第72巻の表紙)

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