インフルエンザは警報レベル目前です

大河ドラマからの日曜劇場を観たあとは、今夜も日曜集計の時間です。
本格的に寒くなってきたような、でもまだちょっと温かいですが、でもインフルエンザは激増していますね。

熊本県の第45週(11/3~9)の定点あたり報告数は、コロナ1.58に対してインフル8.13でした。
第44週がそれぞれ1.47と4.36だったので、コロナは下げ止まってほぼ横ばい、インフルはほぼ倍増。

当院の第46週(11/10-16)の陽性診断数は、コロナ3人、インフル28人。インフルは警報レベル目前です。
インフルエンザはすべてA型。少し前まで小児例主体でしたが、今回は成人が多くて17人(61%)でした。

コロナとは異なりインフルは高熱の方が多く、検査時までに38度を超えていなかったのは2人だけでした。
まあこれは、高熱が出てなければインフルエンザの検査を積極的にはしなかったせいもあるでしょう。

咽頭所見はバラバラですね。典型的な「インフルエンザ濾胞」を認めたのは半数程度でしょうか。
後壁の発赤よりも、むしろ軟口蓋が真っ赤なケースや扁桃炎所見が強い人もいました。

先月まではチラホラ出ていた程度の学級閉鎖は、今月に入って急に増えています。
とくに高校の学級閉鎖や学年閉鎖が目立ち、休校した高校もあります。

毎シーズンのことですが、インフルエンザが流行り始めると、ワクチン接種の駆け込みが始まります。
比較的流行が早い今年はとくに、インフル流行期とワクン接種のピーク時期が、かなり重なりつつあります。

発熱外来とワクチン接種は動線も時間帯も分離していますが、来院時間がずれるとニアミスにつながります。
なので発熱者も予防接種の方も、大幅な遅刻はもちろんのこと、予約時間よりもあまり早過ぎるのも困ります。
院内感染を防ぐため、これからも時間厳守をお願いします。

(写真は、厚労省健康・生活衛生局の「冬の感染対策」。イラストに味がある)

©厚労省健康・生活衛生局

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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