ドジャースがワールドシリーズ連覇を果たしました。見事な逆転劇でしたね。
ところでインフルエンザも、ついにコロナを逆転して流行しつつあります。
熊本県の定点あたり報告数は、第43週(10/20-26)において、コロナ2.04に対してインフル2.68でした。
その前の週は、コロナ2.22、インフル1.29だったので、ちょうど逆転したばかりです。
当院における陽性診断数は、第44週(10/27-11/2)では、コロナ3人、インフル6人でした。
熊本のコロナの流行は全国平均より早く収束し、インフルの流行は全国平均より2週程度遅れています。
この分だと、インフルエンザの流行のピークは、1カ月後ごろでしょうか。昨シーズンよりは早そうです。
コロナの検査希望者自体が、検査代が高いこともあって少ないですが、逆にインフルエンザは多いですね。
検査代がコロナよりも安い上に、タミフルなど、お手頃価格の治療薬があるからです。
とはいえ、インフルエンザだと確定診断しても、必ずしも抗インフルエンザ薬を処方するとは限りません。
必ずご希望を訪ねます。すると、「えっ?処方してもらえないのですか?」みたいな反応もあります。
あるいは逆に、「症状が落ち着いているので薬は要りません」という方もいます。
いまコロナは抗ウイルス薬無しでの療養が普通です。薬代が高いし、飲まなくてもやがて治ると思うからです。
インフルでも同様の発想をする方が増えているとすれば、これはコロナ禍の良い副産物かもしれません。
それに、いま流行しているインフルエンザは、例年と比べて早く下熱する方が多い印象があります。
抗インフルエンザ薬は、早くウイルスを減らして早く熱を下げるのが目的です。
なので、すでに下熱しつつある方への処方は、もはや意味が無いのです。
(写真は、NHK ONEの画面より)

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