熊に人が襲われる被害が後を絶ちません。毎日のように市街地に出没し、しばしば死傷者もでています。
熊は、どう猛で、動きも速く、しかも身軽なので、生身の人間では太刀打ちできない、凶暴な生き物です。
でも、くまモンとかプーさんとか、パディントンやクマゴローなど、熊のキャラはみんな可愛くて優しい。
その現実とキャラとのギャップって、何なのでしょうね。人間の願望?恐怖の裏返し?
ところで以前から、そして最近とくに気になるのは、「クマ」という言葉のアクセントです。
この件はもう、何度も書いてきました。そしてずっと、気になり続けているのです。
NHKでも民放でも、ニュース原稿ではほぼ例外なく「尾高型」で発音されています。「イヌ」と同じ発音です。
しかし原稿を読んでいない時には、「頭高型」で喋るアナウンサーもいます。「ネコ」と同じ発音です。
私は子どもの頃からずっと頭高型です。だからニュースで尾高型を耳にするたびに、虫唾が走ります。
こういうことに私はこだわりがあり、手元に「NHK日本語発音アクセント新辞典」(2016) を置いています。
ついでに、金田一春彦監修の「新明解日本語アクセント辞典 第2版」(2014) も並べています。
で、あらためて辞典を見て驚いたことには、「クマ」は伝統的には尾高型であり、頭高型は新しいということ。
それまで私は逆だと思っていました。なぜなら、私が好むアクセントはしばしば、古いからです。
たとえば「電車」や「電話」は私は頭高型でした。でもさすがに最近では、私も尾高(平板)化しています。
NHKの新辞典では、クマは若者層に頭高型が多いことから、尾高と頭高の両方を認める記載に変わっています。
同様に金田一の第2版でも、新アクセントとして頭高型を加えています。そういう流れは、きっとあるはず。
にしても、本来は尾高型ということなので、お堅いニュースではしばらく私のイヤな尾高型が続くのでしょう。
(写真は、「クマに○ーさんを投げて撃退する瞬間の防犯カメラ画像」というお題のChatGPT画像)

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