芥川賞も直木賞も、今回は「該当作無し」ということになりました。このようなことは27年ぶりとのこと。
候補者はもちろん、読者も書店も出版業界もみんなガッカリですね。経済的損失は大きいんじゃなかろうか。
該当作なしとなった理由については興味深いことに、芥川賞と直木賞とで選考委員の説明がかなり異なります。
芥川賞選考委員からは、「芥川賞は何らかの新しい試み、新しい視点をもたらす賞であってほしい」との意見。
直木賞選考委員の総意は、「作品のレベルが拮抗していて、最終的にどれか1つを選ぶわけにはいかない」と。
つまり、芥川賞は「全て低評価」、直木賞は「全て高評価」のため、いずれも受賞作を選べなかったわけです。
芥川賞はともかく、直木賞の候補者は間が悪かったと言うしかありませんね。
一方で芥川賞は、今回はチャンス回だったのです。小説書いときゃよかったと思います(なんちゃって)。
いつもなら、芥川賞受賞作を『文藝春秋』かKindleで読むのですが、受賞作がない今回はそれができません。
ならば、受賞レベルだと高評価された直木賞候補作の中から、どれかを読んでみることにしましょう。
で、タイトルにそそられて『Nの逸脱』(夏木志朋著)を、Amazonでポチりました。感想文は後日書きます。
芥川賞も直木賞も該当作なし
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