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「4種混合ワクチン」問題、熊本はまだ悩み中

「4種混合ワクチン(4混)」の追加接種をお待ちの方へ、続報です。
「4混」の代わりに「5混」を使うことを、ヒブワクチンの接種回数に関わらず認める自治体が増えてきました。

ただし残念ながら、熊本市はまだ認めていません。もう何度も保健所に問い合わせていますが、まだダメ。
こういうことって熊本市は遅いんです。良く言えば慎重なのです(悪く言うことは、やめておきます)。

ヒブの追加接種が終わっている方に「5混」を使うと、ヒブの接種が通算5回と過剰になるのが問題なのです。
その点が引っかかって、熊本市などはまだOKが出せずにいます。
しかし、たとえヒブが過剰になっても、必要なら「5混」を接種してよいと認める自治体もあるのです。
それほどまでに、いま「4混」が足りないということです。

いまの赤ちゃんは、最初から「5混」を接種しています。昨年の4月から導入されたワクチンです。
それから1年以上経ち、もう「4混」は要らんだろうという短絡的な理屈で、メーカーが製造を終了しました。

しかし、昨年3月以前にワクチンデビューした赤ちゃんはみな、「4混」で初回接種を開始しています。
追加接種は標準的には初回接種の1年後ですが、そんなにサクッと接種を済ませる方ばかりではないのです。
定期接種としては、「4混」の追加接種は7歳5カ月まで認められています。
なので少々のんびり構えていたら、ワクチンの販売が終了してしまったというわけです。

本来、規定の年齢であれば必ず接種ができるよう、一定の期間はワクチンの製造が続けられしかるべきです。
早々に製造を中止したのは、メーカーの責任ではなく、国のワクチン供給計画の不備(失策)です。

「規定外」でありながら「5混OK」に踏み切った自治体は、子どもの百日咳予防を何よりも優先する考えです。
一方で熊本市などは、規定外の接種による副反応等を心配するあまり、身動きができない残念な状態です。

ここは国が、ヒブの過剰接種OKという通知を出せば済む話。それで助かる自治体がたくさんあるはずです。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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