来年度の診療報酬は、「本体」部分が3.09%引き上げられる方向で調整が進められていると報じられました。
実効性があるのか、その中身をよく見なければなりませんが、ひとまず良かったと安堵しているところです。
とは言え、何年にもわたって低迷してきた診療報酬ですから、今回の3%など本当は焼け石に水なのです。
昨今、医療機関の多く、とくに病院の赤字経営が報じられ続けています。
来春の診療報酬改定にも、期待どころかむしろ少々悲観的な気持ちで、私は成り行きを見守ってきました。
どうせ力関係は、厚労省<財務省だと諦めていたのですが、高市首相の力で厚労省が巻き返したようですね。
願わくば、妙な条件など付けず、単純明快に基本的な診療料(初再診料等)を上げていただきたいものです。
つい2日前にも厚労省から、定期的な「マイナ保険証利用率等のお知らせ」が届きました。
そこには、当院の8月~10月のマイナ保険証の利用率が、54%であったと書いてありました。
「医療DX推進体制整備加算」という、マイナ保険証利用促進のめの「エサ」のような報酬があります。
電子処方箋未導入の場合、マイナ利用率が60%以上だと11点、40~59%では9点、25~39%は8点です。
マイナ保険証の利用率を上げるように頑張れば、10円とか20円ほど報酬をあげますよ、という制度です。
なんともセコい、そのくせ細かくて面倒な規定です。そんな計算を毎月やって通知してる暇あるんですか。
コロナ禍とマイナ保険証導入が重なり、新たな点数がいろいろ造設された一方で、基本的な報酬が減りました。
たとえば、生活習慣病の診療を行っている内科は、前回の改定で理不尽で過酷な報酬削減に遭いました。
そういった過ちをしっかりと反省・修正していただき、医師が診療に集中できるような改定を期待しています。
(写真は、熊本市医師会の調査結果を報じるニュース映像)

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