2種混合ワクチンの供給不安

昨今の原材料費や物流費等の高騰に伴い、ワクチンの納入価格も上がり始めています。
今月は、2種混合ワクチンと3種混合ワクチンの4月からの値上げが、メーカーから通知されました。
希望納入価格は、2種混合が1,300円→2,450円、3種混合は1,510円→4,850円という、大幅な値上げです。

2種混合というのは、ジフテリアと破傷風の混合ワクチンのことで、11歳~12歳が定期接種の対象です。
3種混合はこれに百日咳を加えたもので、百日咳流行のために品不足になりましたが、いまは流通しています。

さて、前述した値上げ通知文書と同時に、2種混合ワクチンの「限定出荷」を知らせる通知も届きました。
「価格改定に伴い急激に需要が増加した場合、安定供給に支障をきたす可能性がございます」というのが理由。

おかしな話です。値上げ→急激な需要増→安定供給に支障→限定出荷、とはどういうことなのか。
文書では触れていませんが、つまり、値上げ前に駆け込みで買い込むと供給に支障が出るということですね。

しかし私は、その文書を読んで逆に、これは今のうちに多めのワクチンを確保しておこうと思いました。
それは、安いうちに買っとこうというのではなく、もしも供給が止まったらとても困るからです。
日頃は1カ月の予約分のワクチンを確保していますが、今後は念のため2カ月分を確保することにしました。

とても控えめに買い込んだつもりですが、多くの医療機関が同じことをすれば急激な需要増につながります。
自分の事を棚に上げるのもナンですが、来年3月頃から欠品騒ぎが起きなければよいがと心配になります。
こういうときは自治体の判断で、接種対象年齢を特例で延長するなどの措置をしてもらうと助かりますね。

(写真は、2種混合ワクチンの、当院の本日の在庫)

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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