おたふくワクチン接種再開しましたが…

長らく実質的な欠品状態が続いていた「おたふくかぜワクチン」が、ようやく流通し始めています。
当院にもやっと少しばかり納品されるようになったので、今日は久しぶりに接種を行いました。

まだまだ限定出荷が続いていて、希望者全員に接種することは叶いません。
1歳児への1回目の接種を優先しますので、2回目の接種待ちの方はもうしばらくお待ちください。

おたふくかぜワクチンは、何年も前からやがて定期接種になると言われ続けてきましたが、まだ任意接種です。

最近の方はご存じないかもしれませんが、じつは以前は定期接種ワクチンだった時期が数年間あります。
それが麻しん/風しん混合(MR)ワクチンにおたふく(ムンプス:M)を混合した、「MMRワクチン」です。
ところが副反応(髄膜炎)が問題となって定期接種から外され、以後は任意接種として接種が続いています。

この副反応問題には国の対応の悪さや業界の闇も絡み、日本の予防接種の歴史における重大事案のひとつです。

ワクチンは改良されましたが任意では接種率が上がらず、日本の子どもを難聴の危機にさらし続けています。
早く新MMRワクチンを再開してほしいのに、国は副反応を過剰に警戒しているのか、なかなか動きません。

さらに今回のように、おたふくワクチンの「品質問題」が時々起きて、出荷停止を繰り返しています。
こんな不安定なワクチンでは、国も定期接種化を推進しにくいのかもしれません。困ったことです。

(図は、武田薬品のワクチンナビより)

©武田薬品工業

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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