「ワーファリン承継」についての通知文書が、エーザイから届きました。
「ワーファリン」は、血液をサラサラにする抗凝固薬のひとつ。昔から馴染みのある薬です。
今後はこの薬を、沢井製薬で製造販売するとのこと。薬価は何mg錠でも同じで1錠10.4円。安い薬です。
ジェネリックは「ワルファリンK」。各社とも薬価は先発品と同じに設定されています。儲からない薬です。
ワーファリンの開発経緯やネズミとの関係については、だいぶ前に書いたことがあります。
血液の「サラサラ度」を適切に維持するために、患者さんは毎月1回、血液検査をする必要があります。
「PT-INR」という検査で、略して「INR」と言ったりしますが、本当はそれでは略し方が間違っています。
本来は「プロトロンビン時間(PT)」です。それを国際標準化比(INR)で示したのがPT-INRです。
PTを省略して「INR」だけ言うのは、ちょうどコロナの検査を「PCR」とか「抗原検査」というようなもの。
本質を欠いていますが、まあ医療用語として現場で正しく伝わるなら、それでいいのでしょうかね。
ただし私が研修医の頃はまだPT-INRが導入されてなくて、「トロンボテスト」という検査をしていました。
当時(80年代)、心臓外科の外来では弁膜症の術後フォローアップの方が多く、この検査は必須でした。
そのころの心臓手術と言えば、弁膜症か先天性心臓病の手術でした。再手術や再々手術で苦労したものです。
弁膜症の原因はほぼすべて、溶連菌感染によるリウマチ熱でした。治療が不十分だった昭和の時代の話です。
リウマチ熱はほとんど姿を消しましたが、私はいまでも溶連菌感染に対しては、徹底した治療で臨んでいます。
(図は、塩野義製薬の患者向け資材「溶連菌感染のおはなし」より)

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