インフルエンザの流行はもう少し続きそう

インフルエンザの流行は、少なくとも熊本では、意外としつこく続いているようです。

定点あたり報告数で見ると、全国的には第47週(11/17~23)をピークに、減少に転じています。
具体的には、第46週 37.73 → 第47週 51.12 → 第48週(11/24~30)44.99という推移です。

一方で、今期は全国より2週遅れで流行してきた熊本県は、第49週(12/1~7)が今季の最多報告数です。
具体的には、第46週 17.96 → 第47週 32.82 → 第48週 36.67 → 第49週 50.06と増えて来ています。

熊本でも、全国の推移の2週遅れのまま、第50週(12/8~14)からは減るだろうと、私は予測していました。

ところが、昨日と今日の当院の発熱外来では、インフル全然減ってないじゃん、というのが私の印象でした。
当院での実数(陽性診断数)は、第49週 47人、第50週 54人と、まだ増えているのです。

今日の陽性診断20人のうち16人が13歳以下でした。学校や保育園などではまだ流行中だということです。

ただし全国の推移を見る限りでは、昨年末ほどの大流行にはならないかもしれません。
インフルエンザは減り始めると案外早いので、年末年始までには、警報レベルの終息に至ると思われます。

ちなみに今日の発熱外来で目立ったのは、感染性胃腸炎でした。県内でも報告数が増えています。
胃腸炎のウイルスにはアルコールがあまり効きません。アルコールを過信すると感染が拡大しかねません。
コロナ禍で家庭に消毒用アルコールが備えられ、かえって胃腸炎が広がりやすくなっているのかもしれません。

(写真は、熊本県感染症情報(第49週)より)

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

コメント

コメントする

目次