「ウィ・ウィル・ロック・ユー」的なアトラクション

ティンパニ、というより大太鼓が、低く規則正しく、ドン、ドン、ドン、ドンと、お腹の底から響いてきます。
そこへシンバル、いやあれはタンバリンか、ちょうど太鼓に合いの手を入れるように、リズムを刻みます。
ドンチャッ、ドンチャッ、ドンチャッ、ドンチャッ、、、、

これはまるで、クイーンの『ウィ・ウィル・ロック・ユー』にも似た「通奏低音」じゃないですか。

と、そこへ唐突に、ブライアン・メイばりの、耳をつんざくような緊急事態のアラーム音。火事か。地震か。
しかし私は、まるで金縛りに遭ったように身動きが取れません。
おまけに何も見えません。もしかすると目を閉じているせいなのか。

目を開けたら何かが台無しになりそうで躊躇していると、次の瞬間、アラームは消えました。誤報だったか。
何事もなかったように、ドンチャッ、ドンチャッ、の通奏低音。

と思ったら、またアラーム。さっきと音が違うっ!(ジャック・バウアーの声で)
もしや阿蘇山噴火か、まさか某国のミサイル!

また止んだ。一体どうなってるっ!(同前)
以後、アラーム音やノコギリ音、警笛、ときに削岩機の音などが、取っ替え引っ替え断続的に鳴り響きます。
もはや轟音に慣れてしまい、なんなら眠気まで催して来ました。こういうのが、油断というものなのでしょう。

気がつくと、アラームが鳴っていません。いつの間にか静寂が訪れていました。
不思議なことに、静かになった途端に、眠気が消え失せました。
しかし次の瞬間、ベッドが揺れ始めました。やはり地震か。いや、揺れというようりも動いてる!(同前)

「はい、お疲れ様でした。検査は終了です」

MRI検査はもう、今日で通算7,8回目の経験ですが、マンネリを防ぐために色んなこと考えて臨んでおります。

(写真は、本日検査を受けたMRI検査装置の紹介動画より)

©SIEMENS

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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