ノドが痛くて高熱のインフルエンザ

昨日と比べて「暖かい」と感じた今日の発熱外来でした。
その集計は明日以降に回すとして、今日は、インフルエンザの病状について気になることなど。

いま大流行中のインフルエンザは、みなさん高熱が出てますね。
そんなのインフルの特徴じゃん、と言うことなかれ。夏以前に散発していたインフルは微熱も多かったのです。
ところがいまは、個人差はありますが、総じて高熱、大人も高熱、40℃オーバーの方も少なくありません。

「サブクレードK」は、従来型と比べて「抗原性」は異なっても病状は同じと言われますが、違うかもです。
抗原性が違うからこそ、免疫系が過剰反応してるんじゃなかろうかと思えてきます(個人の意見です)。

以前は、咽頭後壁の所見(インフルエンザ濾胞)が特徴でしたが、いまは手前の軟口蓋が赤い方も目立ちます。
硬口蓋まで赤く腫れていることもあり、溶連菌感染かと思うぐらいですが検査するとインフルです。
このことは実は、前シーズンのインフル流行時にも感じていましたが、いまの方がさらに際立っています。

症状も、早期から咽頭痛を訴える方が多く、コロナかと思ったりしますが検査するとインフルです。
コロナ禍を経て、インフルエンザは、病状が少し変わったのかもしれません。とくにサブクレードKは。

「nodoca」という、咽頭画像と熱や症状を元にインフルエンザを「AI診断」する検査機器があります。
咽頭後壁の所見が診断のキモですが、サブクレードKでは、nodocaの的中率はどうなってるんでしょうね。

(写真は、コロナ判定機能も搭載された最新型の「nodoca 3」のパンフレットから)

©Aillis

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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