世相を表わす「今年の漢字」は「熊」でした。日本漢字能力検定協会が昨日発表しました。
なるほど、そうきましたか。同協会のサイトには、「熊」を選んだ理由が列挙してありますが、大きく2つ。
(1)日本各地で「熊」が出没し、国民の関心と不安が集中した
(2)「熊」猫(パンダ)が中国に返還された
熊出没だけでも十分な理由なのに、そこへわざわざ第2の理由に加えるほどのことですか、パンダ返還。
協会のサイトに、石川県の16歳の方の応募コメント(「熊」を選んだ理由)が掲載されていました。
「今年は熊被害が各地で多発していること、日本にいたパンダ(熊猫)4頭が中国に返還されたことからです。」
熊出没と熊猫返還は同等のインパクトがあったと感じた人は、たしかに(少なくとも1人は)いるようです。
九州には野生の熊がいないので、熊被害は起こり得ません。なのに「熊」本県と名乗るのは気が引けます。
「くまモン」も、今は表には出にくいかもしれませんね。ほとぼりが冷めるのを待つしかありません。
熊がなかなか冬眠しないものだから、スキー場にも現れるようになってしまいました。
「もともと熊の生息地だった所にスキー場を作ったのは人間だ」と言っていたスキー場関係者がいました。
まったくその通りです。人間の方が後から「出没」するようになり、野生動物を山へ追いやったのですから。
(写真は、清水寺の森清範貫主による揮毫と、清水寺のツキノワグマによる揮毫(自作生成画像))

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