国が規定する「定期予防接種」に、来年4月から変更があります。
(1)RSウイルスワクチンが定期接種となります(対象は妊娠28週から36週の妊婦):一昨日書いた通りです。
(2)定期接種に用いるHPVワクチンは、9価ワクチンだけになり、2価・4価ワクチンは除かれます
(3)高齢者用肺炎球菌ワクチンは、従来の「PPSV23」から「PCV20」へ変更されます
このうち(3)がややこしいので、詳しく書きます。
PPSVというのは「莢膜ポリサッカライドワクチン」、PCVというのは「結合型ワクチン」の意味です。
23や20の数字は、肺炎球菌の中でも何種類のタイプの菌に有効か、その数(価数という)を表しています。
PPSVの効果は短いため、それを改良して強く長持ちし、また乳幼児にも使えるするようにしたのがPCVです。
PPSVは23価のワクチンがありますが、PCVは以前は7価~13価だったため守備範囲の狭さが問題でした。
しかし近年、PCVは13→15→20→21と価数が増え、現在はPCV20が小児の定期接種に用いられています。
さらに高齢者用ワクチンとしてもPVC20は有効性が高く、PPSVからの変更が議論されてきました。
というわけで4月から、高齢者の定期接種用の肺炎球菌ワクチンは、小児用と同じPCV20へと切り替わります。
商品名で言うなら、3月までは「ニューモバックス」、4月からは「プレベナー20」になります。
接種対象は65歳。それに加えて70歳にも接種機会を設けるかどうかは、今後検討されるようです。
私のように65歳で年度をまたぐ対象者は、この際、4月まで待ってPCV20で接種した方が良さそうですね。
なお、すでに次世代のPCV21が販売されていますが、来年度の定期接種には使われないようです。残念。
(写真は、PPSV23の「ニューモバックス」とPCV20の「プレベナー20」)

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