「ニンバス」参上

「コロナが流行ってるんですってね」
そう話す患者さんが増えてきました。やっと報道されるようになりましたが、実はもうとっくに流行中です。
いまの流行株のひとつが「NB.1.8.1株(通称「ニンバス」)」です。どこか馴染みのある響きですね。

「のどがすごく痛むらしいですね」
テレビで「カミソリを飲む様な痛み」と報じられているからでしょうか。そのように話す方が多いです。
ものの例えとは言え「カミソリ」は痛そう。「針千本」に匹敵しますね。いや、針の方が痛いかな、千本だし。

「のどは痛まないのでコロナじゃないと思います」
とまで言い切る方もいますが、よくよく尋ねたら「昨日ちょっとイガイガしてた」となり、検査したら陽性。

前にも書いたように、コロナでノドの痛みはほぼ必発ですが、その痛みの強さにはとても幅があります。
ごくわずかの痛みだったり一過性の場合もあれば、激痛の方もいます。ウイルス株による違いかもしれません。

テレビに出ている先生方には、大きな責任があります。気をつけて発言していただきたい。
あるいはメディア側が、センセーショナルな文言だけを切り取って報じている可能性もありますけどね。
実際の発言は「のどは軽い痛みの方もいれば、カミソリを飲む様な痛みを訴える方もいます」だったりして。

「刃傷沙汰(にんじょうざた)」という言葉でも使うように、「刃」は「ニン」とも読みます(呉音)。
刃で「バスッ」と切られるように痛むことから、「刃(ニン)バスッ」と言うらしいですねうそ。

(写真は、ChatGPTさんにつくってもらいました)

© Illustration generated using OpenAI

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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