JCHO熊本総合病院の「地震で揺れまくる手術室」動画が公開され、テレビ各局が繰り返し放送しています。
外科医2人が患者さんを、両側から覆い被さるようにして抑え、身を挺して手術台からの転落を防いでいます。
これには同時に、外科医自身が転倒しないよう、手術台にしがみついているという側面もあるでしょう。
床に倒れて手やガウンが不潔になったら、すぐには術野に戻れなくなるので、それは絶対避けたいわけです。
カートが激しく動き、無影灯がブン回り、外科医らを打ちのめす凶器と化しています。彼らが無事で良かった。
看護師たちは、転倒しながらも機敏に動き、自分の安全よりも手術の維持に徹している様子。プロですね。
さいわい手術は最終段階だったようですが、もしも重要手術操作の真っ最中だったらと思うと、ゾッとします。
私自身は、手術中に大地震を経験したことはありませんが、停電ならあります。
非常用電源に切り替わるまでに時間がかかり、その時に人工心肺がフル回転中だったことが問題でした。
即座に、臨床工学技士が手回しハンドルをポンプに装着し、彼の勘でゆっくりと回して急場をしのぎました。
動画のような激しい揺れが起きると、患者と医療機器をつなぐチューブ類がどうなるのかも、とても心配です。
気管内チューブや血管内カテーテルや人工心肺回路のチューブなどが、揺れで引き抜けてしまわないのか。
多数のデバイスが患者の体内に差し込まれているロボット手術の最中に、巨大地震が起きたらどうなるのか。
移植用の臓器を乗せたトレイが、揺れで床に落ちたらどうするのか。ああ、もう考えただけで身震いします。
大きな揺れが起きても手術への影響を最小限にするためには、どうすればよいのでしょうね。免震手術室?
(写真は、JCHO熊本総合病院提供の手術動画より)

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