天下無比のウナ電効果

手足口病や溶連菌感染の発疹に薬を塗っても効きませんが、虫刺されには外用薬が効きます。

どこに行ったらこうなるのかと思うほど、顔や四肢をあちこち虫に刺されまくった子が時々やって来ます。
何に刺されたらこうなるのかと思うほど、1カ所か2カ所がひどくパンパンに腫れあがっている子もいます。
前者には虫刺されの外用薬、後者にはステロイド軟膏と抗アレルギー薬を処方しています。
さらに、二次感染を疑う場合は抗生剤も処方し、蜂窩織炎まで疑う時は皮膚科等に行っていただきます。

虫刺されに「キンカン」を塗って育った私です。あのアンモニア臭に、子ども心に解毒作用を期待したのです。
いまでも売ってます。成分にはアンモニア以外に「トウガラシチンキ」が含まれてます。スースーするわけだ。

現在の常備薬は「ムヒ」です。池田模範堂が「天下無比・唯一無比」な薬を目指す、として発売したのだとか。
いまだったら、そんな妙な語呂の名称にはしなかったかもしれませんが、当時としてはありそうな命名です。
何種類かあるムヒの多くに「PVA配合」と記載されています。どうして「ステロイド配合」と書かないんだろ。

ムヒと双璧をなすのが「ウナコーワ」でしょう。ムヒと似た様な容器に入った、似た様な成分の薬です。
こちらは、ウナ電=至急電報に由来して、かゆみに素早く効くようにという思いが込められているそうですね。
その意味ではこちらもレトロな命名で、ムヒ同様にロングセラーです。もちろんPVA含有の製品が主流。

家人にムヒを買うよう頼まれてコスモスに行ったら、虫刺され用薬の棚はほぼ、ムヒとウナの寡占状態でした。
でも片隅にキンカンを発見。ムヒのかわりに買って帰りました。家人に怒られたことは言うまでもありません。

(写真は、某ドラッグストアの、虫刺され薬コーナー)

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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