「直美問題」って、ご存じでしょうか。佐良直美のスキャンダル話じゃないですよ。
「直美」と書いて「チョクビ」と読みます。あれね、しんちゃんの好きなやつ。それは「チョコビ」。
もうね、本題に入る前に2行も無駄話をしてしまいましたが、ふざけてる場合ではない、深刻なテーマです。
医師免許を取って2年間の初期研修を終えたら、「すぐに(直ぐに)美容医療を志す」、それが直美です。
医師としての、とりわけ外科医としての修練や経験が不十分なまま、美容に向かう医師が増えているのです。
本来、初期研修を終えた医師は、若手医師として一定の専門分野で、病院勤務を始めるのが通常です。
大学病院や基幹病院、あるいは中小の病院勤務を経て、多くの症例を経験し、実力を付けていくわけです。
しかし使命感に燃えていた若者が、タイパの悪い診療科を敬遠するようになり、外科医不足に至っています。
それに加えていまは、真面目に保険診療をしたのでは利益が出ないような診療報酬になってしまいました。
物価高騰を無視または軽視した診療報酬の改定がずっと続いたので、いまの医療界はほぼ「総赤字」です。
保険診療よりもコスパもタイパも良い「自由診療」の直美に進む医師を、誰も責めることはできません。
診療報酬や専門医制度や勤務医の給与体系など、医師を取り巻く仕組みが間違っているからそうなるのです。
まずは、普通の保険診療が持続可能であるための、適正な診療報酬体系を、国は再構築しなければなりません。
(写真は、直美問題を報じる番組「かんさい情報ネット ten.」より)

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