「ベースアップ評価料」算定中

「ベースアップ評価料」の算定を始めたので、当院でも今月から患者さんの窓口負担が少しだけ増えています。
来年度ではなく、今年度(令和7年度)分の駆け込み申請による算定なので、今月から始まっているのです。

「医療従事者の給料を患者負担で増やすとは何事だ」と、メディアはすぐに食い付きます。
でも医療機関の収入源は診療報酬なので、職員の給料の一部はもともと患者さんの負担なのです。

診療報酬の基本である初再診料や主要な診療料等が増えるなら、それによって昇給なりするのが本来です。
ですが国は基本の報酬は増やさず、給与にだけ使える点数を造設し、いつでも廃止できるようにしたのです。

初診患者に限って言うなら、今年度6点、来年度23点、さらに年々17点ずつ増えていくような制度設計です。
もしもそのまま増点し続けたら、破格の高給になってしまい、それを負担する保険医療制度の破綻は必至です。
なのでこの点数は、早晩頭打ちになるでしょう。あるいは廃止される可能性もあります。「ハシゴ外し」です。
しかしそうなった場合、それまでに増やした給料は減らせず、さてどうしたものかということになります。

ベースアップ評価料を算定しているかどうかで、医療機関での患者さんの窓口負担が大きく変わってきます。
今年度は10円や20円の差ですが、やがて100円や200円の差となるでしょう。
毎年6月になるとこの点数が増え、その都度「患者負担増」が報じられる。その繰り返しになりそうです。

(写真は、先週搭乗したANA1867便のB737-800;本文とは関係ありません)

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

コメント

コメントする

目次