「風疹はまだ1万人」と、田村厚労相は昨日、言い放ちました。
今年の風疹の累積報告数が、ついに1万人を突破したことを受けての発言です。
政府としては「特別の対応を取るところまではきていない」と、驚くばかりの消極的態度を示しています。
最も怖れていた、先天性風しん症候群(CRS)は、今年すでに11人の新生児に発症してしまいました。
単純に計算すれば、1000人の風疹患者に1人の割合で、CRSが発症していることになります。
何度も言いますが、風疹は、米国では年間に数人程度しか報告されないような、とてもまれな病気です。
先進国であるはずの日本で、1万人単位の流行となったのは、過去のワクチン行政の不備が原因です。
ワクチンを接種すれば確実に予防できる病気が、ワクチンを接種しなかったから流行しただけの話なのです。
今からでも、国を挙げて一斉にワクチン接種(無料)を行えば、今年の秋には患者数は激減するはずです。
そうすれば、新たなCRSの新生児も減らせます。
でも、それをやらない。まだその段階ではないというのです。つくづく「ワクチン後進国」だと思う。
「風疹はまだ1万人」なとど言ってる日本人のことを、「先進国」の人たちはどう思っているのでしょう。
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