脊柱側弯症の早期発見のために、熊本市では小学5年生と中学1年生を対象に校医による検診が行われています。
私も5年生の内科検診の際に、家庭からの調査票も参考にして、背部の視診を立位と前屈位で行ってきました。
その結果、異常があればなるべく整形外科受診をお勧めし、境界域と思われたら経過観察としてきました。
しかし従来のこのような検診方式においては問題があって、なかでも私がいつも感じてきたことは、
(1)非整形外科医である私が、一定のマニュアル通りの視診を行って、果たして適切な診断ができているのか
(2)5年生女子児童においては、背部から肩までを完全に露出して行う検診なので、特別の配慮が必要で煩雑
昨年や一昨年も書いたように、(2)に対しては、「ラップタオル逆装着方式」でうまくやってきました。
しかしそれにしても、着替えやら何やらで、とても時間がかかります。
この両方を解決することができるのが、「側弯計」という携帯型の角度測定機器です。
熊本市ではこのたび、電制コムテック社の「スコリオデバイス」を、市内2校を対象に試験的に導入しました。
そしてどういうわけか、その2校の1つに、私が学校医を務めている託麻北小学校が選ばれました。
今日の検診は、私の内科診察を終えた児童が隣室に移動し、整形外科医による側弯検診を受ける流れでした。
客観的な計測が着衣のままで行えるため、正確性とプライバシー保護の観点からも、有用と思われました。
これは児童のためだけでなく、学校医にとっても福音です。
市内全校で使える数の機器を準備するにはそれなりの予算が必要で、それが今後の課題とのこと。でしょうね。
(写真は、本日使用した「スコリオデバイス」)

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