『ゾンビ回収婦』

芥川賞は『ゾンビ回収婦』だと。回収、婦?
反射的に、MacでAmazonのサイトを開く。ゾンビ、まで入力したら、文字列はすぐ回収婦まで伸びた。

その結果に左右されるつもりなど無いが、Amazonの星の数は3.0。通常なら買わないレベルだが今回は例外。
よく見ると、星5つが1人、星1つが1人。両極端の評価が平均され、結果的には中等度の星数という統計の妙。
にしても n=2。統計学的価値ゼロ。結局参考にならず。元々Amazonの星はあてにならないことも思い出す。

読みたいときが読みたい時。本の配送を待つ時間がもどかしい。いまから書店に行くか。いやすでに飲酒した。
本当に素敵な装丁だったが、円鏡のように早いのが取り柄のKindleで、今回も読むのだった。読破期限は今日。

物欲の強かった若い頃、本を買うなら単行本。手に取り眺め、舐めるように読んだ。文庫版ですら避けた。
いわんや、パソコンにダウンロードして、文字列だけを目で追う読書など論外。でも今日は、Kindleで読む。


芥川賞を受賞した小砂川チトさんの『ゾンビ回収婦』を読みました。受賞作は当日に読むのが私の流儀なので。
でもその影響で、冒頭から上のような文章になってしまいました。もちろん、ここでネタバレはしません。

大丈夫か?と思うような前半を突き進むと、後半はまるで安部公房の『壁-S・カルマ氏の犯罪』のような展開。
刺さった文を以下に引用しますので、本作品を読みたくなっていただければ幸いです。

「腐りかたにこそ、そのひとの人品骨柄があらわれる」「きのこと 名乗ったからには かごに入れ」

(写真は、『ゾンビ回収婦』

©講談社

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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