自伝のつかみ

日本経済新聞の紙面に、著名人が自ら半生を綴る「私の履歴書」という連載コラムがありますね。
どの方も読み応えのある文章なのですが、ちょっと飽きたのか、この数年はほとんど読んでいませんでした。

しかし先月は、村木厚子・元厚労次官の回だったので、興味深く読みました。なかなか面白かった。
前半はほぼ、冤罪事件モノでしたね。深刻な内容なのにどこかユーモラスで、筆力のある文章でした。
後半はその分、私には少しつまんない普通の「履歴書」になりましたが、最後の方で再び冤罪話に戻りました。

さて今月は、ANAホールディングス会長・片野坂真哉氏の連載が始まっています。
初回はコロナ禍における経営危機を臭わせるエピソードから始まりました。つかみとしてはまずまずでしょう。

村木氏も片野坂氏も、生い立ちから始めるのではなく、衝撃的な出来事から入る手法は、なかなか上手い。

ただし片野坂氏は早くも2日目の今日から、鹿児島で生誕した話を書き始めています。
今後は時間順に書き紡ぎ、最後は社長時代を襲ったコロナ禍における壮絶な物語につながるのでしょう。

万一私が「履歴書」を書くとなったら、どの時代のどのエピソードから書き始めることになるのでしょうね。
もしかすると、私の自伝のつかみはこの先の人生に登場するかも。そんなことを思ったりもしました。

(写真は、「私の履歴書」創刊150周年を記念する画像)

©日本経済新聞

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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