某病院で看護師が点滴に排泄物を混入し、患者が死亡した事件が起きました。
ドラマなどでは、末梢点滴から空気を注入する殺害シーンがありますが、普通そんなことで人は死にません。
また命に関わるような毒物劇物は、病院内でも厳しく管理されていて、薬品庫から簡単には持ち出せないはず。
そこで考えたのが、排泄物ですか。
廃棄されているオムツとか簡易便器から便をシリンジで吸い取り、点滴のチューブに混入させたのでしょうか。
考えただけでもおぞましい行為ですが、誰も見ていなければ、それ自体はあまりにも簡単な作業です。
点滴のチューブには、必要な薬物を注入するための注入口があり、三方活栓を操作するなどして注入できます。
三方活栓のキャップを外し、注入口をアルコール綿で消毒して、持って来た薬剤のシリンジの先を接続します。
あるいは、注入用のゴム部分があって、針を付けたシリンジを突き刺して薬剤を注入する場合もあります。
薬剤注入には清潔(=医療においては「無菌」に等しい)操作が大切で、アルコール綿による消毒が必須です。
注入部位に指でも触れたら、アルコール綿でしっかり拭き取りなおす。それぐらい気を遣う作業なのです。
なのでそこへ、感覚的には不潔の極みともいえる大便を注入するなど、医療者の所業とはとても思えません。
その意味で本件は、猟奇的殺人の範疇でしょう。犯行の動機と、看護師の精神状態が気になります。
(写真は、本事件を報じるNHKのニュース映像)

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