手足口病大流行と言うけれど

手足口病の流行が報じられていますが、このような感染症のニュースを見ていていつも思うことがあります。
「発疹」を「はっしん」と言わないでくれませんかね、いいかげん。「ほっしん」ですよ、医療現場では。
「腹腔鏡」を「ふくくうきょう」と言うのと同じです。現場の言い方は「ふっくうきょう」なので。

15の都府県で、手足口病が定点あたり5人の警報レベルを超えているとのこと。
熊本ではすでに5月下旬には警報レベル、2週間前には10を超え、第26週(6/22~28)もまだ9.04です。
しかし同じ週に、コロナが定点あたり3.96で、しかも増えていることも報じてほしいものです。

手足口病は、ほとんどが見ただけで診断が付きますが、コロナは通常、検査をしなければ診断できません。
例えがアレですが、コロナを一人診たら、周囲にはその数倍の感染者がいると思った方が良いでしょう。

インフルエンザは、当院ではもう2カ月以上陽性者が出ていません。
しかし、県内でも毎週わずかに報告例があり、定点あたりの報告数がなかなかゼロになりません。
いったいどこにいるんでしょうね。あるいは逆に、いまインフルエンザが流行しない理由は何でしょう。
気温と湿度が高いからでしょうか。夏に流行した年もあるので、それだけが理由とは思えません。

溶連菌感染も、この2,3カ月ずっと出ています。定点あたり1.94です。
最近は咽頭所見があまり典型的ではない溶連菌感染が多く、実際の感染者は報告数より多いかもしれません。

アデノウイルス感染は、いまのところあまり多くはありませんが、もうそろそろ流行の時期でしょう。
溶連菌感染とは異なり治療法が無いので、疑いが少ないケースでは簡易検査はあまりやりませんね。

当院はいまだに「発熱外来」をしていますが、実質的に「夏風邪外来」となっております。そういう時期です。

(写真は、先週クリニックで見つけた、わりと綺麗な害虫「キオビエダシャク」。本文とは無関係です)

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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