百条委員会を前に、石原慎太郎元東京都知事は自ら記者会見を開きました。その理由として、こう言ってます。
「とてもそれまで待てない心境なんです。これはね、座して死を待つつもりは私はございません」
どうやら石原氏は、委員会では死ぬと思っているようです。それだけの理由があると、自覚しているわけです。
そのまな板の鯉が、まな板にのるまでの待ち時間が長すぎて耐えられないと、そういうことでしょうか。
発言力のある大物なのだから、悠然と構えて、都政・都庁の闇を、あらいざらいぶちまけたらどうですか。
なんなら本を書きませんか。面白けりゃ買いますよ。
米国のドラマや映画だと、委員会の直前にキーパーソンが急死(変死)する、というのが定番ストーリーです。
まさか今回は、そこまでのことはないでしょうけどね。
ただ、自ら先手を打って記者会見に臨んだわりには、石原氏の株が上がったとも思えません。
「自分が決裁したことの責任は認める」と、少し格好良く言ったあとに、責任逃れの言葉が続いたからです。
つまり「決裁責任は私にある→しかし細かいことは知らなかった」の順で言うと、言い訳が記憶に残るのです。
もしも「細かいことは知らなかった→しかし決裁責任は私にある」と言ってたら、多少は誠実に聞こえたはず。
ていうか、自分で企画した会見なら、しかも作家なら、もう少しうまくしゃべれば良いのに。
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