映画『急に具合が悪くなる』で主演した岡本多緒さんが、カンヌ国際映画祭で最優秀女優賞を獲得しました。
その原作の共著者・磯野真穂さんの、『コロナ禍と出会い直す 不要不急の人類学ノート』を読みました。
いや、途中まで読んで、サクッと読める本ではないことがわかったので、あとで腰を据えて読むことにします。
さてその代わり今日は、当院にとってのコロナ禍を、診療所経営の観点から、時間順に振り返ってみました。
・緊急事態宣言:受診抑制や処方の長期化などに伴う大減収により、当院史上最悪の経営難に陥りました。
・医療崩壊勃発:医療機関への理解が深まり、補助金や低金利融資(借金)によって当院も救われました。
・ワクチン接種:熱狂的なワクチンブームは医療機関の貴重な収入源となりましたが、バタバタでした。
・発熱外来加熱:休日診療をしている当院には県内一円から受診者が殺到。増収に転じましたが超過労気味。
・ウィズコロナ:コロナは完全に終息しないうちに5類となり、それに合わせて診療報酬は大幅に減りました。
皆さん同じでしょうけど、この数年、翻弄されたなぁという感慨がありますね。
感染の恐怖、右往左往する行政、医療崩壊と過剰医療、それらを乗り越え社会はウィズコロナへ向かいました。
診療所経営はしかし、コロナ前には戻らず、患者減少と診療報酬の改悪により利益の出ない事業となりました。
いま手元に残ったものは、コロナの遺伝子検査装置と陰圧室空気清浄機と借金です。
(写真は、本文中で紹介した磯野真穂さんの2冊。『急に具合が悪くなる』は宮野真生子さんとの共著)

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