アルコールは大丈夫ですか

手指消毒で使っているアルコールは、濃度75~85%のエタノール(エチルアルコール)ですね。

コロナ禍初期にはアルコールが不足したため、医療機関には95%の「特定アルコール」が無償配付されました。
一斗缶で届いたそれを、一定の割合で薄めて、手指やその他の消毒に使いました。

醸造用アルコールによる酒臭い消毒薬も出回り始め、国は酒を消毒液として用いることすら特例で認めました。
いまでも当院では、テーブルや器具などを拭くために、市販の焼酎臭いウェットティッシュを使っています。

注射や採血時の皮膚消毒に使う「アルコール綿」は、「アル綿」と略したり「酒精綿」と呼んだりします。
しかし「酒精」と言っても成分は必ずしもエタノールとは限らず、イソプロパノールもよく使われます。

当院が使っているのは、「リバテープ製薬」が販売している、個包装の「スワブパッド イソプロ」です。
成分はイソプロパノールです。エタノールのような酒の臭いではなく、いかにも消毒薬の臭いがします。
今年製造販売が終了となったので、別メーカー製のエタノール綿に切り替えることにしています。

ときどき、アルコールで皮膚が赤くなる人がいて、非アルコールの消毒薬「クロルヘキシジン」を使います。
そのような方の電子カルテや患者用ファイル等には、「アルコール禁」と赤く記載して注意喚起しています。

しかしたとえアルコール消毒がOKと分かっている方でも、消毒直前には念のため必ず、確認をしています。
その結果、採血の時には、お約束の会話がしばしば聞かれます。

看護師「アルコール大丈夫ですか」
オヤジ「いくらでもいけます」

(写真は、当院でいま使っている「スワブパッド イソプロ」)

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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