医学部定員を削減へ

「医学部の定員は大胆な削減に踏み切るべきだ」
財務相の諮問機関である「財政制度等審議会」の分科会が、そのように提言しました。

「医師の偏在」が未解決のまま、単純に医師の総数を減らすことには疑問があります。
もともと医師が少ない地域や診療科では、もっと厳しい医師不足となる懸念があるからです。

件の分科会は、増田寬也・会長代理を筆頭に、医療界にとっては天敵のような存在です。
委員と臨時委員あわせて35人いますが、その顔ぶれをざっと見たところ、医学部や医療関係者はゼロです。

今回の提言に際して、分科会では根拠をいくつか挙げていますが、
(1)人口が減少しているので医師が過剰になる ←総数としてはそうかもしれません
(2)理系人材が医師に取られている ←考えすぎです。学生はそこまでバカじゃない
(3)医師数が多いから医療費がかさむのだ ←これでしょう、財務省のホンネは

以前から財務省がよく言うのは、「病床数が多いから医療費がかさむ」という理屈です。
今回の提言にも同じ発想が含まれていて、供給が多いから需要が増えるのだ、という考え方です。

日本の医療体勢(国民皆保険・フリーアクセス・多くの医師と病床)の恩恵を、国民は受けています。
余裕のある医療供給があればこそなのですが、裏を返せばムダが多いということになるのでしょう。

財務省は、医者も病床も減らそうと企み、次のような手を打とうとしています。
(1)診療報酬を減らして医療機関が儲からないようにして、淘汰させよう ←イマココ
(2)医者自体を減らそう ←次の目標

(写真は、財政制度等審議会 分科会を報じるニュース映像)

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この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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