出光の大型タンカー「出光丸」が、ホルムズ海峡を通過したと報じられています。喝采すべき出来事です。
70年以上前の「日章丸事件」以来の日本とイランの友情が、今回の「恩返し」につながったとも思えます。
ところで出光興産と言えば、私には昔からとても親近感のある企業です。イデオロギーとは関係ありません。
私の郷里の山口県防府市が、出光の石油コンビナートがある徳山市(現周南市)と隣接していたのです。
山陽新幹線から、そのコンビナートを目の当たりにした方は多いと思いますが、昔からあのような風景でした。
昭和40年代前半、私が3年生まで通っていた小学校の校区には、協和醗酵や専売公社の工場がありました。
協和醗酵に隣接して鐘紡の工場もあって、それら3工場に囲まれた海(入江)の水は、醤油色でした。
黒い排液を出し続けるそれらの化学工場と違って、德山のコンビナートの配管群はとても未来的に見えました。
子どもの頃、徳山沖に停泊する超大型タンカーを、家族で見に行ったことがあります。
いま思えばそれが、初代・出光丸だったのかもしれません。まるで周防灘を埋め尽くすような巨体でした。
その昭和の高度成長期から数十年を経て、それぞれの企業は日本を支えながら現代風に進化してきました。
医療との関連で言うなら、化学工場は医薬品も作るようになり、石油製品は医療用品の重要な原料です。
しかしそれらの原材料の多くが海外からの輸入品である日本は、どうしても国際紛争の影響を受けます。
自分の所に資源がある国は、最悪自給自足できるので、自分勝手なことばかりを言います。
一方で日本は、謙虚で誠実で忍耐強い国民性こそが国の資源。それがイランとの友好関係も生んだのでしょう。
(写真は、出光丸(IDEMITSU MARU)のホルムズ海峡通過を報じるニュース画面)

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