贈収賄事件にもいろいろありますが、賄賂が「わが子の不正合格」というのはなんとも、痛い。痛すぎる裏口入学事件ですね。
まず、収賄側の文科省前局長は懲戒免職、しかも牢屋入りでしょう。これは高くつきました。
一方で贈賄側の東京医科大学は、文科省の支援事業の選定取消しおよび助成金返納は必須です。
学内の首謀者が誰なのか、当初は実名が報じられていませんでしたが、ついに出てきたのは、理事長や学長という大学トップの名前でした。そりゃ試験点数をいじれるわけだ。
大学に合格できた子供も当然、入学取り消しですよね。本来は合格できる点数じゃなかったわけですから。
お子さんに罪はないとしても、合格資格もありません。
いくら強い権限を持つ高級官僚でも、自分のためでも家族のためでも、やってはならないことは普通やりません。
今回は、それを踏み外したわけです。大学からの働きかけもあったとしても、踏み外したのは前局長。
ただ、私腹を肥やすわけでもなく、お子さんの合格だけを望んだ末の犯罪というのなら、あまりに悲しい出来事です。
現時点ではまだ、お子さんの実名や写真はネットに出ていませんが、今年入学して名字もわかっているので、すぐに特定され、名前も写真もすぐ拡散するでしょうね。
もしもその子に何か若気の至り的な前歴でもあれば、それも含めて面白おかしく拡散されてしまうでしょうね。
東京医大は16倍の競争率だったといいますから、不合格者の恨みを買うことも間違いありません。
返す返すも前局長、後悔してもしきれないこと、やらかしましたね。
あとは、なぜこの不正が露見したか(=誰がチクったか)にも興味が湧きます。
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