NHK大河ドラマ『いだてん』について、私はこれまで一度も当ブログで書いたことがありません。
『西郷どん』も『おんな城主 直虎』も『真田丸』も、初回放送日には必ず取り上げたというのに、です。
もしかすると、『西郷どん』最終回のラストの、壮絶な戦闘シーンがトラウマになったからかもしれません。
あのラストの描き方には批判も出ましたが、大河ドラマの締めくくりとしては迫力があったと私は思います。
難を言うなら、大久保利通の最期は唐突すぎましたね。咀嚼して西郷の死とのバランスをとる余裕がなかった。
そんな重苦しい最終回を引きずりながら、年が明けて見始めた『いだてん』はどうも、ノリが軽いのです。
いえ、三谷幸喜やジェームス三木のような調子の良いドラマは好きなのですが、それにしてもタイミングがね。
ただ決して、面白くないドラマではありません。むしろ面白い。宮藤官九郎だし。
キャスティングにしても、NHKが大河ドラマで見せる「遊び」が相変わらす健在で、楽しめます。
日曜劇場『陸王』で主人公に敵対していた靴会社の部長は、『いだてん』では主人公の靴を作ってますしね。
今日の放送では、ハルビン駅で射殺された伊藤博文が『西郷どん』の伊藤と同一キャスト(浜野謙太)でした。
ていうか、朝の連ドラ『まんぷく』の牧善之介でした。
このように2年連続で同じ役を大河ドラマで演じた俳優は、私の記憶では仲村トオルがいます。
そんな事が可能なのは、2つのドラマで描かれている時代が連続しているがゆえです。
しかし、近接した時代を2年連続で取り上げればマンネリを招きかねず、難しさもあろうかと思います。
それを面白くするのは、一にも二にも、脚本の力でしょうね。今後の展開に期待します。
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