最後にケチが付いたTBSの日曜劇場『19番目のカルテ』は、昨夜が最終回でした。
例の清水尋也氏の出演部分は完全にカットされていましたが、不思議なほどに違和感がありませんでしたね。
これだけ存在感を消せるとはさすが。ただし配信で確認してみると、前回までの放送分は無編集のようです。
配信で見る人も多い時代に、生放送分だけを編集する意味があるとすれば、スポンサーへの配慮でしょうか。
最終回15分拡大版なので15分遅く終わるのかと思ってたら、それどころか放送開始時刻が55分遅れですか。
もしかして、清水氏の部分の編集作業で押したんですか。もうほんと、ギリだったんですか、まさかね。
枝葉末節になりますけど、舞台となった総合病院は、規模が大きそうなわりに医者が少ないですね。
生体肝移植をやるぐらいだから、大きな外科医集団を擁しているのかと思いきや、まったくその気配がない。
同様に、小児医療は続けなければならないと息巻いていますが、科長以外の小児科医が見当たりません。
麻酔科も整形外科も、まるで医師が1人で切り盛りしてるみたいで、その過酷な労働環境が心配になります。
他のドラマでも同様ですが、とくに心臓手術のシーンではいつも、ツッコミどころが多すぎて疲れます。
心臓外科医や麻酔科医のほか、看護師や臨床工学技士などのスタッフが少なすぎて、手術室内が寂しいです。
人工心肺回路内を流れる血液は薄すぎるし、手術操作を見せるのは心臓の表面や皮膚の縫合ばかり。
そんな本質を欠いた緊迫感のない手術シーンに興ざめしてしまうので、外科医モノはどうしても楽しめません。
なので『19番目…』には、内科的な「謎解き」に期待していましたが、どうやら人間ドラマだったようですね。
(写真は、ドラマから。どこかの糸をクーパーで切る、あまり重要ではない手術操作場面)

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