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「バイカルハナウド」発見

北海道大学のキャンパスで、国内未確認の毒性植物「バイカルハナウド」が発見されたとのこと。
私が思ったのは、「さすが北大(良い意味で)」「バイカル花人(ハナウド)?」の2つ。すみません。

「世界で最も危険な植物」とか「スターリンの復讐」とか言われるそうですが、見つけた人も凄いですね。

この植物の樹液に触れ、その後で日光(紫外線)を浴びると、「光線過敏症」による皮膚炎が起きるようです。
湿布薬「モーラス」を貼った部分で同様の症状が起きることが知られていますが、同じ機序なのでしょうか。

今朝の『羽鳥慎一モーニングショー』でも冒頭で取り上げていましたが、ダメですねぇ、この番組は。
メインのトピックやスポーツコーナーならともかく、小さな話題の場合、いい加減な情報提供が多すぎます。

「レギュラーコメンテーター」という素人さんの、無責任で言い放題の発言が問題なのです。

国民目線で、その出来事について意見を言ったり、自分の実体験を元に何かをしゃべるのなら良いですよ。
あるいは、しっかり勉強したり取材した上で、その範囲で限定的に情報を提供するのも、まあいいでしょう。
ところが彼らは、自分の知識に少し予習して得た情報を上乗せして、分かった風に解説するから困るのです。

まあ、毒草の話を独創的に話していただいても、世の中にそれほどの実害はないかもしれません。
しかしこれが医学や医療の問題となると、コメンテーターの発言が誤った情報の拡散につながりかねません。
どういうわけかそのような事例は、医療界の話題でとくに多いのです。それとも私の気にし過ぎでしょうか。

まあテレビに、とくに民放に、正確で偏りのない情報を求めること自体が、間違っているのかもしれません。
ワイドショーなんてそんなもんだと、割り切って見れば良いのでしょうけど、真に受ける人もいるのです。

専門的な話は、素人コメントだけで終わらせず、中継でもいいので専門家の生のコメントを入れてほしい。
大事なのは、そのトピックのコーナーを、最後にはまともな解説で締めくくるという構成だと思うのです。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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