2日連続のアカデミー賞関連になりますが、やはり主演男優賞のラミ・マレックについて書かざるを得ません。
『ボヘミアン・ラプソディ』では、フレディ・マーキュリーが憑依したのかと思うような演じぶりでした。
顔や喋り方をマネすることよりも、目や手足や体幹の動きを再現することに重点を置いていたようです。
モーションコーディネーターがラミに、フレディの体の動かし方を完璧にコピーさせたといいます。
そのラミ・マレックがいま主人公を演じている人気ドラマ『MR. ROBOT』を、今日初めて観てみました。
たぶんこっちの方が、彼らしい役柄なのでしょうね。ボヘミアンの方は、よほど特別なケースです。
次の『007シリーズ』の悪役にラミ・マレックが抜擢されるかも、という話がいま飛び出しています。
007の悪役といえば、容赦なくボンドを窮地に追い詰めるしぶとい存在ですが、必ず最後に成敗されます。
それで思い出すのは、ドラマ『24 –TWENTY FOUR–』(シーズン8)で見かけた、若い頃のラミです。
見た方も多いでしょうけど、テロリストの手下で、最後は爆弾ベストを着て自爆する下っ端の役でした。
その彼に、母親の声を聞かせるなどの説得が奏功し、彼はついに投降。バウアーが時限爆弾の解除を行います。
大抵の映画なら、このような場合は通常、残り時間1秒か2秒を残してギリギリで解除に成功するものです。
ですが24の場合は、そうはいきません。ついにバウアーは解除を諦め、爆発2秒前に彼を突き飛ばします。
そんな悲惨な最期を遂げた心の優しいテロリストが、ボヘミアンを観る前までの私のラミ・マレック像でした。
なので仮に007に悪役として登場しても、心底は憎めない哀れなキャラになりそうな予感がするのです。
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