首都圏において、賃貸住宅探しで「ハザードマップを見た」と回答した人が48.3%だったとのこと。
大雨被害が続いたことが影響しているのでしょう。でも地震については、皆さんどう考えているのでしょう。
首都直下地震は、今後30年間に約70%の確率で起きると想定されています。死者は最大約2.3万人とのこと。
想定した張本人の東京都防災会議自身が「被害予測に振り回されず」などと言ってますから、緊迫感なしです。
ハザードマップを参考にするとすれば、津波や土砂被害がなく、避難所が近い場所に住むことですかね。
では、熊本市防災サイトのハザードマップはどうなっているのでしょう。
洪水や土砂災害についての想定区域等が示されているハザードマップは、今年3月に更新されたようです。
これも首都圏と同じで、近年困っているのはおもに豪雨災害ですから、更新もたぶん頻回なのでしょう。
一方で興味深いのは、熊本市の地震ハザードマップです。なんと、2011年3月作成じゃないですか。
東日本大震災を受けて、慌てて熊本の地震対策を見直したような、そんなタイミングのマップです。
「布田川・日奈久断層帯地震」という、以前よく耳にした(目にした)断層名が、そこには書いてあります。
驚くべきことに、「今後30年以内の地震発生確率」は、ほぼ0%~6%、となっています。
このマップが作成された5年後に起きた熊本地震は、事実上、まったく想定されていなかったということです。
それはしょうがないとしても、そのハズレマップ、そろそろ更新しませんか。
いやもしかして、この前地震が起きたばかりだから今後はもう起きないと、そういう考えで変えてないのか?
(写真は、熊本地震の5年前に作られた「保存版 熊本市地震ハザードマップ」の一部)

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