高市自民党総裁誕生

高市早苗氏が自民党総裁に選ばれました。ついに、女性総理大臣の誕生ですか(たぶん)。

今回の5候補の中で唯一、高市氏だけが、選挙運動中に「診療報酬」を増やすことを明言してきました。
イデオロギーはともかくとして、医療者への理解はいちばん期待できる人物かも、と思っていました。
政治家の言うことですから、期待しすぎずに様子を見るべきでしょうけど、有言実行の人だと信じています。
いま、ニュースで高市氏の表情を見ながら、やってくれそうな気がしています。

過去の会見を思い出すと、高市氏は喋りがあまり上手くはありません。前回の総裁選の時がそうでした。
ですが、準備した原稿を反芻している雰囲気はなく、自分の考えを自分の言葉で話しているようにも見えます。

保険医療機関の収入は、診療報酬という「公定価格」によって決まり、定期的に改定されています。
それが物価高騰や人件費の上昇と見合っておらず、医療機関の経営を圧迫していることは、先日も書いた通り。

高市氏はこれに対し「物価高・人件費を反映して、診療報酬と介護報酬の改定を前倒しする」と述べています。
選挙前のその発言を踏まえた上での党員票が第1位ですから、全国のコンセンサスは得られているはず。

これまで厚労省がやってきたような、姑息的で手続きが面倒なわりに実効性に乏しい「加算」など要りません。
過去10年分ぐらいの物価上昇分を取り戻すぐらい、ドーンと初再診料本体を「改定」してほしいものです。
参考までに、消費者物価指数はいま、5年前と比べて112.1%だそうですね。まあ、そのぐらいでどうですか。

(写真は、NHKニュースより)

©NHK

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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