「猛暑&雷雨」という、まるで熱帯地方のような天候は、何年前から当たり前になったのでしょうかね。
近年、発熱外来で駐車場に行ったり来たりするようになって、空模様の急変には困っています。
クリニックの裏口を出たときは晴れてたのに、歩いてるうちに曇り、車に着いた時には雨、という。
この土日の発熱外来は、お盆前よりも一段とコロナ色が強まってきた気がします。
第32週(8/4~10)の定点あたり報告数は、熊本県で10.78、熊本市は9.17。当院の陽性診断は22人でした。
その次の第33週(8/11~17)は、お盆を挟むので報告数は減る傾向がありますが、当院では25人でした。
とくにこの2日間は、32人検査して陽性19人でした。この59%という高い陽性率は、流行期の特徴です。
しかも、いまはコロナの疑いがあっても検査を希望しない人も多く、潜在感染者はかなり多いと考えられます。
コロナ感染者の咽頭所見は、前にも書いたように、ある程度特徴的です。
ちょうどインフルエンザとアデノウイルス感染の中間ぐらいの、やや赤味の強いリンパ濾胞の腫大を認めます。
いまはインフルがほとんどいないので、この所見があればたいていコロナは陽性ですが、ハズレもあります。
のどの痛みは様々で、イガイガする程度~すごく痛む方まで幅広いですが、大多数で咽頭症状があります。
熱もばらばらです。無熱・微熱・高熱、何でもアリです。意外と初期には、咳が出てない人が多いですね。
というわけで、いまどきのどに違和感を覚えたら、検査するかどうかは別として、一応コロナは疑うべきです。
(写真は、咽頭にウイルスが付着したイラストをChatGPTで作ったもの:正確さには欠けます)

コメント