大阪・関西万博の会場で、昨夜大規模な帰宅困難が起きました。暑い中を夜中まで、大変だったと思います。
その原因は、地下鉄・大阪メトロ中央線が停電によって運転を見合わせたためでした。
このような事態を想定して、十分に準備していたのか。そして実際にマニュアル通りに動けたのでしょうか。
開幕日、風雨によって入場者が悲惨な目に遭い、荒天を十分に想定できていなかったことが露呈しました。
猛暑対策も十分とは思えません。日よけが少ない。パビリオンに並ぶ行列は炎天下です。1970年と同じ。
万博会場がそういう設計なので、もはや改善することはないでしょう。今後の猛暑と台風も心配です。
熱帯夜の中、明け方近くまで、運が良くても木製のベンチ、そうでなければ路上で、多くの方が野宿しました。
一部のパビリオンが開放されましたが、焼け石に水とはこのこと。水の配給開始まで何時間もかかりました。
日中でもすごく涼しい各パビリオンを、この際全部、エアコン入れて解放したらどれほど助かったことか。
もともと、地下鉄側の東ゲートは混みやすく、バスなどが発着する西ゲートは比較的空いていました。
その原因には、地下鉄の本数や駅の構造の問題や、逆にバスの利用のしにくさがあったのかもしれません。
今回、地下鉄がダメならバスを活用できなかったのかと思ってしまいますが、うまくいかなかったようです。
バスターミナルは広々していますが、乗り場が分かりにくい。夜暗くなってからだと、なおさらでしょう。
万博会場全体に、順路を示す目立つサインが少ないですね。私も一度、進行方向を誤ったことがありました。
掲示物や標識は最小限にして、なるべくスマホで見てね、という趣旨なんでしょうか。親切じゃないのです。
地下鉄路線も1つしかないし、今だけ使う暫定的な設備という意識のためか、大事な部分に手抜きを感じます。
(写真は、7月に撮影した、ミャクミャクの後ろ姿)

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