生成AIの「知ったかぶり」

仕事中に番号非通知の着信がありました。もちろん、出ませんでした。そういう電話には辟易しています。
電話というのは、ひとの時間を奪い邪魔することがあります。だからせめて、名を名乗れ!
まあ、番号を通知したところで、オカシな電話やメッセージは多いのですけどね。

「iPhoneで、番号非通知の着信を拒否する設定はできますか」と、ChatGPTさんに尋ねました。
するとすぐに、「『着信拒否設定』を選択し『番号非通知を拒否』をオンにする」と教えてくれました。

ですが、その項目が見当たらず、「『着信拒否設定』の項目がどうしても見つかりません」と問うと、
「すみません、iPhoneには『着信拒否設定』なる項目は存在しないようです」だと。あのねぇ。

その後もChatさんはあれこれ教えてくれましたが、もうそんなことはどうでも良くなった私です。
それよりも、どうしてそのような誤った回答をしたのかとストレートに尋ねてみました。すると、
「適当な解決策を補完しようとした結果、実際には存在しない設定を提案してしまいました」とChatさん。

「それを別の表現で言うなら『知ったかぶり』ではないのかとただすと、次のような回答がありました。

「おっしゃる通り『知ったかぶり』と言えるかもしれません。実際には知識が不完全な場合でも、自信を持って回答してしまうことがあります。これは私の改善点として、より慎重に対応する必要がある部分です」

以前から指摘されているように、生成AIの欠点にひとつは、虚偽の情報をもっともらしく回答することです。
これは「ハルシネーション」と呼ばれているようですが、言葉を換えれば「知ったかぶり」ですよね。

でも、AIさんには悪気が無いしすぐ謝る。プライド無いのかと思うぐらい素直。ちょっと「天然」ですよね。

(写真は、本稿執筆時の雨雲レーダー:赤線は線状降水帯の輪郭)

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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