インドで先週、人口の半数、つまり6億人に影響する停電があったそうです。
うかつにも、私は今日そのことを知りました。
かの国では毎日のように停電が起きているそうですが、7月31日のものは、世界最大級だったとのこと。
この停電の原因はインフラの問題であり、日本の電力事情とはかなり異なります。
しかし停電のニュースはつねに、原発推進議論への追い風になり得ます。
現に今朝の読売社説は、インドの停電を教訓として「日本の電力の安定供給の重要性」を論じています。
この夏の計画停電は、現在までのところ実施されていません。もちろんまだ、安心するわけにはいきません。
たとえこの夏、計画停電が行われずに済んだとしても、決して余裕のある電力事情ではありません。
今日の夕方、突然の雷鳴を聞いていちばん怖れたことは、突然の停電による診療の中断でした。
計画停電は、事前に準備のできる停電ではありますが、大きな不便を強いられることに違いはありません。
仕事や生活に及ぼす影響を考慮すれば、ギリギリの節電生活を続けることが賢い選択とは思えません。
節電は大切ですが、危機管理の観点からも、電力には余裕が必要です。
脱原発依存が正しい流れだとしても、原発即刻廃止を強硬に訴えるのは、冷静な考えではないと思います。
私の考え方も、この1年でだいぶ変わりました。
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