台風が近づいていますが、昼間は暑かったです。こういう日って、電力需給状況はどうなんでしょうね。
2年前の計画停電は、最終的に回避することができました。節電意識の高まりによるものでしょう。
九州電力のHPを見ると、今年計画停電はなさそうです。「節電へのご協力のお願い」と題した部分には、
「体調に十分ご留意の上(中略)一層の節電(空調の一時停止、照明の消灯等)へのご協力を」とあります。
前にも書いたように、テレビを消せば節電効果絶大らしいのですが、そのような記載はありません。
電力会社とテレビ局の、親密な関係を表すものでしょう。エアコンは止めてもテレビは消させないわけです。
いま、原発が稼働しない初めての夏を迎えていますが、そのことを意外に感じます。
震災の年は、あれだけ大騒動したのに原発は稼働していたわけです。その翌年も、そのまた翌年も。
福島の事故の記憶が年々少しずつ薄れていく中で、何の巡り合わせか、今年になって原発稼働ゼロの夏です。
脱原発派にとっては、原発なしでも現に電力はまかなえているじゃないか、と言える好都合な状況です。
もちろんそれに対して、原発推進派が反論する理屈は、いくつもあります。
世の中の意見が分かれるように私自身も、原発反対か推進か、どちらが絶対的に正しいかわかりません。
現状の原発設備に対しては懐疑的ですが、緊急避難的に、一部稼働やむなし、みたいなところでしょうか。
原子力を完璧にコントロールする技術を、いまの人類が持っていないことは、福島を見れば明白です。
しかし100年200年先には、圧倒的に安全な原発が稼働し、核廃棄物問題も解決しているかもしれません。
科学技術の進歩を信じて、原子力平和利用の研究は続けるべきでしょう。
少なくとも、エアコンの効いた部屋で冷えたビールを飲みながら、原発即時ゼロなどとは言えませんね。
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