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待機児童

「待機児童ゼロ」を掲げてきた横浜市でしたが、2年連続ゼロは達成できなかったと、先日報じられました。
しかしこれは、けっして悲観すべきことではありません。
保育所の定員を増やしたのに申込者がそれを上回ったのであり、需要を掘り起こしたことに他なりません。
市外から、保育を求めて横浜市に転入してきた子育て世代がいたことも、注目すべきポイントです。
「対策を充実すると潜在需要が出てくる悩み」などと報じられましたが、むしろ嬉しい悲鳴と言うべきです。
今年は福岡市や京都市や千葉市が、待機児童ゼロを達成したとのこと。
これらの都市でもおそらく、来年は周囲からの転入によって子どもが増えることでしょう。
つまり、いち早く対策を打ち出した自治体だけが、少子化に歯止めをかけることができるわけです。
翻って熊本市では、乳幼児人口は昨年より少し減ったのに、待機児童数はむしろ増えてしまいました。
有効な保育対策がなされていないばかりか、何か施策に問題があるのではないかと疑いたくなります。
おりしも幸山政史市長は今月、次期市長選への4選不出馬の意向を表明しました。
次の市長には何よりも、少子化対策に力を入れてもらいたいものです。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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