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新幹線事故

このたびの新幹線火災は、想定外の事故でした。
車両や線路の不具合でもなければ乗員の不注意でもなく、ましてテロでもない。自殺が原因だったからです。
敢えて大惨事を招きかねない手段をとったのは、社会への恨みを訴えるためだったのでしょうか。
火や煙の広がり具合によっては、さらに多くの犠牲者が出たかもしれないと思うと、ぞっとします。
新幹線は、運動エネルギーが大きいことから、その事故は航空機事故にも匹敵する被害が起こりえます。
世の中では、新幹線テロにはどのような対策が必要か、などの議論が湧き上がっています。
自殺願望者にどう対処するか、などという議論は煮詰めようもなく、しょうがないのでテロ対策なのです。
思い出すのは中学生時代に観た「新幹線大爆破」という映画です。これはパニック邦画の先駆けでした。
犯人が高倉健、運転士が千葉真一なら、運転指令は宇津井健、刑事は丹波哲郎に北大路欣也ですよ。
ひかり号が、時速80km以下に速度が下がると爆発するという仕掛けが、当時はとても興味深かったものです。
後のハリウッド映画「スピード」の、爆弾が仕掛けられたバスでも、同じ速度設定が踏襲されていました。
「新幹線大爆破」では、どうしても気に入らなかった部分が、ひとつありました。以下、ネタバレです。
当初、仕掛けられた爆弾の位置がわからず、手が打てませんでした。そこへ政府筋からの非常な命令が・・・
「北九州で爆発したらたいへんだから、その前に、山口県の田園地帯で爆破してしまえ」
ひどい話でしょう。山口県人(当時)として、聞き捨てならない発言でした。
さいわい、私が住んでいた防府からはだいぶ離れた、小月での爆破ということで、ひと安心したのでした。
小月の方、すみません。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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