「麻疹(はしか)」の感染者が海外から何人も入ってきて、ちょっとした騒動になったのは3月頃でした。
3月下旬には、「早くも20人!」と危機感をもって報じられ、予防のためのワクチン不足の問題も起きました。
さいわい、3月25日以降は感染が広がらず、現在に至るまで麻疹の発生はまったく報告されていません。
大山鳴動して結局、感染者は21人でした。しかし、今回の麻疹騒動の「終息」報道を、私は目にしていません。
概してメディアは、最初はセンセーショナルに報じるくせに、その顛末までを丁寧に追いかけてはくれません。
「麻疹が大流行するぞ!」と煽るだけ煽っても、「結局流行しませんでした〜」とは言わないのです。
流行当初は話題になるので「数字」が取れますが、終息報道ではニュースにはならないと思っているのか。
大騒ぎしたのに流行しなかったのでバツが悪くて、フェードアウトを決め込んでいるのかもしれません。
メディアには、自らの過ちは認めない(またはコソッと認める)体質がありますからね。
これは先日書いたワクチン問題でも同じで、冤罪報道でも見られることです。
と偉そうに言ってる私も、3月14日に「麻疹(はしか)の大流行は防げるのか」などと書いておりました。
当時は私も、危機感を抱いていたのです。危機管理としては、その時点で必要なことだと思ったからです。
しかし、メディアとは違って私は今日、ここに「訂正記事」を書いております。大流行しませんでした、と。
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