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出生数100万人割れ

2016年に生まれた子どもの数は、1899年に統計をとり始めて以来初めて、100万人を割り込みました。
その原因をまとめてみると、こういうことでしょうか。
(1)若い女性が、なかなか結婚しない
(2)若い女性が、子どもを産まない
(3)若い女性が、減っている
女性の初婚年齢は、平均29.4歳。これは前年と同じだそうです。
1人の女性が生涯に産む子どもの数(合計特殊出生率)は、この10年ジワッと増えてきています。
しかし、今回は前年を下回りました。とくに、いちばん大事な30~34歳の出生率が低下したことは問題です。
さらに大問題なのは、子どもが減ったいま、出産適齢期の女性が今後もずっと、減り続けることです。
出生率を、あの手この手で増やすことができたとしても、子どもを産む女性が減ったのではどうしようもない。
よほど極端に出生率を上げない限り、子どもの数は増えません。まさに少子化の悪循環です。
こようなことは誰にでも想像できたことです。なぜ10年、20年前に、抜本的な手が打てなかったのか。
「安倍政権としては最優先課題として、しっかり対策を講じていきたい」と、菅官房長官は述べました。
「結婚や子育てに関する希望の実現を阻害している要因」を、1つ1つ取り除いていくそうです。
受動喫煙禁止の実現を阻害している要因すら取り除けないのに、そんな難しい政策が実現できるのでしょうか。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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