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春インフル

この時期にもまだ、インフルエンザが散発しています。
つい先週、埼玉県の高校で全校生徒の1割強に相当する101人が欠席し、学校閉鎖になったと報じられました。
埼玉だけではありません。熊本でも益城町の中学校で先週、学年閉鎖が起きているようです。
当院の受診者では、インフルエンザの方はだいぶ減りましたが、このまま終息という保証はありません。
このような時期のインフルエンザには、「春インフル」という呼び名が付けられているようです。
「春だというのに、今年はまだインフルエンザが出てますね」などという言葉が、しばしば聞かれます。
でも、本当にそうでしょうか。今年は流行が異常に長引いているのでしょうか。
調べてみたらちょうど4年前にも当ブログで、「一部地域ではインフルエンザが流行中」などと書いています。
この時期にインフルエンザが出ると、「春なのにインフルエンザ?」と、毎年思うだけなのかもしれません。
国立感染症研究所のサイトで過去10年間の流行グラフを見ると、今シーズンはまったく例年通りのようです。
と思っていたのですが、厚労省のサイトで全国の学校のインフルエンザ情報を見て驚きました。
先週(4/17ー4/23)は、全国で11校が休校し、学年閉鎖は146校、学級閉鎖は353校で実施されています。
いまだに流行が続いているのか、と驚くのはまだ早い。むしろ学校での流行は、いま増えつつあります。
先々週(4/10ー4/16)は、休校3、学年閉鎖35、学級閉鎖46校だったからです。
新学期が始まって、子どもたちの集団生活が再開され、流行が拡大しやすくなったということなのでしょうか。
この大型連休で、学校は休みになりますが、行楽地等では人間が密集します。さて流行はどうなるか。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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